鹿児島の味巡り、みそ・しょうゆ ~第一章~
みなさま、こんにちは(^^)
当ホテルの朝食「コモレビ農園食堂」では、「鹿児島の味巡り、みそ・しょうゆ」と題し、
鹿児島県内の26の醸造元のみそ、しょうゆをシリーズで提供しております。
鹿児島のみそ、しょうゆは甘味があるのが特徴で
〇鹿児島はさとうきびの産地で黒糖が手に入りやすかった
〇南国で気温が高いため、甘い味が好まれた
〇辛口の芋焼酎に甘い料理との相性がよかった
など、その理由は諸説あります。
この機会に鹿児島の食文化を是非味わって下さい。
スタートの第1章は、吉村醸造株式会社さんです。
「サクラカネヨ」の屋号で知られる吉村醸造株式会社は、鹿児島県いちき串木野市にあり、
1927年(昭和2年)初代吉村仲吉氏が創業。「故郷の隠し味になりますように」という
信念のもと、みそ、しょうゆを百年にわたり作り続けてきました。
みそは鹿児島では定番の麦みそが中心。国産のむぎを贅沢に使い、
麦が醸し出す自然な甘味と濃厚な大豆の風味が調和された郷土色豊かな味です。
しょうゆは自然の気候に任せ、大豆、麦、塩、水だけで一年以上熟成させた
生揚げ醤油に、コクのあるうま味と奥深い甘みでバランスよく仕上げてあります。
同社は鹿児島の言葉で「起き上がり小法師」という意味の郷土玩具「オッのコンボ」を
イメージキャラクターに使用。大黒様の奥方で台所の神様と言われております。
「お客様にとっての変わらぬ美味しさのために」をテーマに
様々な商品開発に取り組んでいます。
同社は鹿児島県内に5カ所の直売所があり、
中でも本社直売所は、今では珍しいしょうゆの量り売りや、
しょうゆを使用したしんごだんごやソフトクリームなど
イートインスペースも充実しております。
ホテルからは車で30分、鹿児島の「小さな旅」をお楽しみください。
本社サクラカネヨ直売所
営業時間:10時~17時
定休日:木曜、他(年末年始、夏季休暇)
住所:鹿児島県いちき串木野市大里5565
電話番号:0996-29-5898
当ホテルの朝食会場には、、「鹿児島の旅 クラフト+味巡り」と題し、
鹿児島の工芸品を展示しております。
その中の一つ、黒薩摩・沈壽官(ちんじゅかん)窯も同社に近いので
鹿児島県内の小旅行にオススメのコースです。
~沈壽官窯について~
沈壽官窯は、鹿児島県日置市東市来町美山にあり、1598年、豊臣秀吉による2度目の朝鮮出征の際に、
当時の薩摩藩主島津義弘が朝鮮から連れ帰った陶工のひとり、沈当吉から数えて15代続く薩摩焼を代表する窯元です。
薩摩焼には黒もん、白もんと呼ばれる、黒薩摩、白薩摩があり、民需として作られた黒い素朴な風合いの黒薩摩(大衆用)と、豪華で華美な色絵錦手の陶器である白薩摩(島津家御用達の品)があります。
ホテル朝食会場にある 白薩摩 黒薩摩
現在、沈壽官窯では、白薩摩、黒薩摩それぞれ造られておりますが、元々は、島津家御用達として白薩摩を造っていました。15代400年の歴史の中で、沈壽官窯は海外の万博で美術工芸品として高い評価を受けるなど、その名を世界に知られるようになりました。
薩摩の歴史とともに歩み続ける沈壽官窯では、作品作りの工程を見学できます。
鹿児島は、焼酎が有名ですが、その焼酎を温めるのに使用する黒じょか(黒千代香: くろぢょか → くろじょか)は、黒薩摩です!
かつて鹿児島のお殿様御用達だった白薩摩、興味のある方はぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか!
ホテル朝食会場にある黒じょか
沈壽官窯
所在地 鹿児島県日置市東市来町美山1715
電話番号 099-274-2358
定休日 第1・第3月曜日
鹿児島市街地から車で …… 約35分
鹿児島市内天文館より林田バスで
(伊集院経由、 串木野・川内方面行き美山下車) …… 約70分